老化を遅らせる研究

(3)遺伝的プログラム説

寿命がDNAにプログラム化されているという内因説に基づき、遺伝子のメチル化などの研究を通して特定の遺伝子に操作を行うことにより老化スピードを遅らせるという考え。

ミトコンドリアの時計遺伝子、インスリンシグナル遺伝子、活性酸素の分解酵素に関与する遺伝子等が研究されている。

(4)DNA複製時に起こるエラー説

寿命は、生きている間に不可逆的に蓄積する種々のDNA損傷によって決まるとする外因説であり、テロメアの研究や早期老化モデル動物のDNA修復機構の研究等が行われている。

(5)高等動物においては、中枢神経系、内分泌系、免疫系の機能低下の過程である

神経機能の維持に関しては、アルツハイマー型認知症などの研究から、保護因子としての有酸素運動や筋トレ、特定の食品が解明されてきた。内分泌系に関しては、ストレスホルモン、性ホルモン、成長ホルモン等の加齢による分泌量の変化が研究され、外部から注射する薬物療法と、筋トレなど生活習慣によりコントロールする方法が検討されている。免疫系も同様。