アンチエイジングドック

なお、サプリメントとしては、(2)の抗酸化食品および(5)の認知症の保護因子となる食品、筋トレなど運動の効果を高める食品に期待がかかっています。

下図は、医師の米井嘉一(2017)が開発したアンチエイジングドックの体内年齢チェック項目です。

<『一般教養としてのサプリメント学』より>

筋年齢、血管年齢、骨年齢、脳神経年齢、ホルモン年齢を検査し、全体が均質な老化度合いを示している場合はよいのですが、どれかが著しく弱いような状態ですと、それが原因で寿命が短くなると考えられます。

現在は、この体内年齢チェックに加えて、肌年齢、メタボ度、運動能力度(ロコモ度)、酸化ストレス度のチェックも行われるようです。

これらの結果を総合的に判断し、栄養、運動を含めた生活習慣の改善をアドバイスするのがアンチエイジングドックのシステムです。

※本稿は、『一般教養としてのサプリメント学』(草思社)の一部を再編集したものです。

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一般教養としてのサプリメント学』(著:杉浦克己/草思社)

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