老化の原因

動物学者の川島誠一郎は、老化とは「成熟期以後、加齢とともに各臓器の機能あるいはそれらを統合する機能が低下し、個体の恒常性を維持することが不可能となり、ついには死に至る過程」であるとし、その原因を以下の5つに分類しました(下図)。

<『一般教養としてのサプリメント学』より>

対策も含めて考えてみましょう。

(1)代謝調節説

老化を防ぐための方法として、「成長を急ぎ過ぎない」「体温を低く保つ」「食べ過ぎに注意する」「適度に運動する」「生物時計を遅らせる」等が考えられていて、冬眠の研究も行われている。

(2)フリーラジカル説

酸素は必要不可欠なものであるが、体内に取り入れたもののうち2~3%はフリーラジカルとなって、その強い酸化能力により、脂質やタンパク質、さらにはDNAにも損傷を与え、体調不良やがんなどの原因となると考えられている。

そこで、酸化にあらがう抗酸化物質(酵素としてSOD<スーパーオキシドジスムターゼ>、カタラーゼなど、食品として抗酸化ビタミン、ポリフェノール等)に注目が集まっている。