「3、2、1思考法」―行動を分解して助走をつける

「3、2、1」思考法は、勉強を始めるときや仕事をするとき、「3、2、1」と口に出し、「0」のタイミングで実際にそれに着手するというもの。

『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』(著:西岡壱誠、東大カルペ・ディエム、TAC出版)

たとえば、みなさんがやる気が出なくてベッドでだらだらしているとします。そのとき、「3、2、1」とカウントを始め、「0」で体を起こしてみてください。

つまりこれは、だらだらし続けるのを「3、2、1」で強制的に止める、ということです。

時間制限がないと、多くの人はだらけてしまうもの。そして「ちょっとの間、スマホを見よう」「ちょっとだけ寝よう」と考えたときの、その「ちょっと」がだらだらと、気づけば1 時間、なんて事態を招いてしまうのです。

ですから時間制限を設けて「3、2、1」とカウントダウンをすることで、自分をコントロールし、実現したいと考える行動までの助走をつけるのです。

そのためにはまず、頭のなかで行動を分解してみてください。

たとえば<ベッドから出て勉強をしたい>のであれば、「布団をめくる」「体を起こす」「ベッドから降りる」「着替える」「机の前に座る」「ペンを持つ」といった行動に分解できますよね。

そして、その一つひとつの前に、「3、2、1」と口に出し、「0」のタイミングで行動に移します。