職場でイジメにあって
私は、最初からその手には乗らなかった。K子の告げ口にいつも無反応でいた。内心は腹わたが煮え繰り返っていたのだが、新人と言う事もあり冷静でいた。
しかし、それがK子の癇に障ったのかもしれない。その後3年近く、とんでもないイジメにあった。
私をイジメたのは、K子ではなく切れ者のAさんだ。
K子が毎日Aさんに、私がAさんを悪く言っていると吹き込み続けていたのだ。
もちろん、私は悪口など一切言っていない。しかしAさんは、K子の作り話をすっかり信じきって、私を目の敵にした。
大きな声で罵倒するのは日常化した。それも、机を両手でバンッと叩きながら「全く貴女って人は!」と、金切り声を上げて私を睨んだ。
周囲は傍観していた。Aさんに盾突く人はいなかった。
当時新人だった私は、ひたすら「いつまで経っても仕事が出来ない人間だ」と、自分を責め続ける日々だった。