支援側も物価高騰により支援困難に
支援する側にも、物価高の影響は深刻なようだ。困窮世帯への食品の支援も行うフードバンクでは、物価高や米不足の影響により、需要は高まる一方で寄付が減っており、対象者に届ける食品の確保が難しくなっているという声があちこちから聞こえて来る。
フードバンク仙台が行った「フードバンクへの食品寄付の現状と食料支援事業への影響アンケート」によれば、6割以上の団体が寄付が減少したと回答したという。さらに、食料寄付量が「減少した」「大いに減少した」と回答した42団体に、食料提供活動への支障を質問したところ、「支障がある」が39.0%、「大いに支障がある」が43.9%となった。
「缶詰1個でもいいので寄付を」というNPOの声を取り上げた記事もある。(「缶詰1個でもいいので寄付を」 矢板のNPOフードバンク、物品不足が深刻 コメは緊急在庫のみに)
NHKの記事によると、「東京などで活動するあるフードバンクを利用している世帯は、2023年は2018年と比べて20倍」(首都圏ナビ 物価高騰 ひとり親世帯支援のフードバンク利用者急増で需給バランス崩壊も“十分な支援困難に”)だという。