しかしその百合。
「前の夫との間に子どもができずに、役立たずだと三行半を叩きつけられたの。でもそのおかげで…あなたのような息子ができた。かわいい孫たちができた。神様が私にくれた時間だと思った。心から喜んで、二人を育てたのよ。二人を、家族を支えることが、わたくしの誇りなんです」
と話し「押し付けた」という認識に反論します。
対して「でも…優未ちゃんのほうがいいんでしょ? いつも寅子さんと優未ちゃんといるとニコニコしてる」と指摘するのどか。
すると百合は「それはね…。寅子さんと優未ちゃんが、わたくしをたくさん褒めてくれるから、うれしかったの。やりたくてやっているから褒められたくてやっているわけじゃないけど…でも時々は褒められたいの。のどかさんと一緒で、わたくしも自分を見てほしいのよ」と話し、一同は言葉を失います。
しばらくして寅子が立ち上がると「家族のようなもの」を休むことを提案。「まずは、星家の問題を解決してください」と話すと、優未とともにその場を離れるのでした。