ごはんの保存は冷ましてから……もNG!

ごはんは冷蔵より冷凍保存のほうが美味しさをキープできることは広く知られています。冷凍するときは、冷ましてからラップで包んだり容器に入れたりして冷凍室へ入れるという人が多いのではないでしょうか。

でも、正解は「ほかほかのまま冷凍したほうが断然美味!」なんです。ごはんは炊き上がってから時間が経つにつれ、水分が抜けてデンプンが劣化し、パサついていきます。パサついてから冷凍保存したごはんは、電子レンジで温め直してもパサついたままです。

つまり、水分を十分含んだふっくらツヤツヤごはんをそのまま冷凍したほうが、美味しさをキープできるというわけです。

急速冷凍機能がない場合や、他の冷凍食品に触れるのが気になる場合は、ステンレスやアルミなど金属製のバットや容器に入れて保存することでより速く凍らせることができ、また、他の食材と直接触れるのも防げます。

ほかほかのごはんをラップで包んだら、冷まさずすぐに冷凍室へ。冷ますと水滴が溜まってべちゃっとなったり、菌が発生しやすくなります。ちなみに我が家で愛用しているのは百均のステンレストレー。これがちょうどいいサイズ!(写真提供◎著者)

ちなみに、冷凍ごはんを常備している我が家では、ごはんはいつも、ほかほかの湯気ごとラップで包んで冷凍室に入れています。ときどきうっかり忘れて冷めたごはんを冷凍すると、必ず「今日のごはん、失敗した?」と言われるほど、違いは歴然! 
ごはんを保存する際は、ぜひ試してみてください。


◆「やがて身になる食べ物トリビア」の連載一覧
◆「なりっち食堂」の連載一覧

ごはんに化ける ズルイおつまみ
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!

コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。