使用済みの携帯トイレはフタつきの入れ物で保管する

携帯トイレを使用した後の取り扱い方法について説明します。

市町村への確認が必要ではありますが、概ね可燃ごみとして収集・処理されます。

『トイレからはじめる防災ハンドブック 自宅でも避難所でも困らないための知識』(著:加藤篤/学芸出版社)

可燃ごみとして収集するということは、ごみ収集車等で運ぶことになります。災害時は地盤沈下や液状化、浸水、建物倒壊などで道路が塞がれてしまう可能性があります。

通常であれば、すぐに実施できたごみ収集でも、災害時は思うようにいきません。

例えば、横浜市地域防災計画では、「生活ごみ・避難所ごみは体系的な被災状況を把握のうえ、本市職員などによる収集体制を整え、発災から72時間までに順次収集業務を開始する」となっています。

災害の規模や被災状況によっても異なりますが、少なくとも数日間は、各自で使用済み携帯トイレを保管することが求められます。

携帯トイレの中身は大小便ですので、臭気対策が必要になります。

また、直射日光があたると袋の劣化につながるので、フタつきの入れ物などに入れてベランダや庭など、生活空間と切り離した場所に保管することが必要です。

大小便のほとんどは水分ですので、一度にたくさんの量は重くて運べません。袋が破れないように注意することも必要です。