すぐにスイッチを入れて風量を「強」にしたけれど…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは東京都の70代の方からのお便り。猛暑が続いたある夜、乱暴に背中をゆすられる夢で目が覚めると、そこには――。

真夜中の危機

猛暑が続いたある夜、乱暴に背中をゆすられる夢で目が覚めた。振り向くと、一緒に眠っていた飼い犬のピケが、目を見開き息も絶え絶えに、必死で私を起こしていたのだ。

一瞬、何事か理解できなかったが、すぐに部屋中がありえない暑さになっているのに気がついた。汗で寝間着もグッショリで、手も震えている。

よくもこんな状態で寝入っていたものだと自分に呆れつつ、エアコンのリモコンを捜したが見つからない。やっとのことで寝具に紛れ込んでいたそれを捜し当てると、なんとエアコンが停止している!

危険な暑さなので冷房は一晩中つけておくこと、とテレビで何度も聞くので、守っていたはずなのに。寝返りを打った際に押してしまったのだろうか。