「今が楽しければいい」という風潮
和田:逆に順風満帆な人生で、65歳まで出世し続けて、社長になったり大臣になったりするような人のほうが、そういう人間関係のあり方をわからないかもしれない。でも、中尾さんはキャリア的にはあまりつまずいたことがないんじゃないですか。
中尾:思い返してみると、若い頃から年上の人とよく話をしていたから、私の周囲には、気づかせてくれる人がいたのかもしれません。
和田:若くして早くに売れてしまった人は、多くの場合、そのままずっとうまくいき続けるなんて、そうはないんじゃないかな。
中尾:私たちの時代かもう少し下の世代の人たちは、今が楽しければいいという風潮になってきていました。私はもう少し年を取っていたから、「うまいことはそう続くものではないよ」などと思っていました。やはり上の世代がいろいろと教えてくれたことが大きかったと思います。
和田:それは大事なことですね。
※本稿は、『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』(宝島社)の一部を再編集したものです。
人気精神科医と女優が異色のコラボ!
60代からの美と健康、人間関係、お金事情など、充実して楽しく過ごす秘訣を紹介します。
出典=『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』(著:中尾ミエ、和田秀樹/宝島社)
中尾ミエ
歌手、女優
1946年福岡県生まれ。62年「可愛いベイビー」で歌手デビュー。以降、ミュージカル、コンサート、映画、テレビドラマなど多方面で活躍。TOKYOMX『5時に夢中!』の金曜コメンテーターとしてレギュラー出演中。著書に『人生もっともっと楽しまなくちゃ』、『76歳。今日も良日』。近著に和田秀樹さんとの共著『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』がある
和田秀樹
精神科医
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。幸齢党党首。高齢者専門の精神科医として、35年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』『70歳の正解』『コレステロールは下げるな』『「せん妄」を知らない医者たち』(いずれも幻冬舎新書)、『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! -』(ワニブックスPLUS新書)、『65歳、いまが楽園』(扶桑社新書)、『なぜあの人はいつも上機嫌なのか』(扶桑社文庫)など著書多数。