「これは…お醤油煎餅かしら?」

まず、涼子より先にかじっていたよねは、机の上にお煎餅のかすをまき散らしました。それを見て即座に「あら? ぶちまけたわね」と言う寅子。

よく見ると、いつもしかめっ面のはずのよねがここでくすっと笑ってしまっています。

笑いを我慢するように、続けて「ああ、これはうまいな」とお煎餅の感想をよねが伝えると、寅子は「うま!」涼子も「おいしい!」と反応します。

さらにお煎餅を口に含みながら「これは…お醤油煎餅かしら?」と寅子にたずねる涼子。対して寅子は耳に手を当てて「なんですって?」と強めに聞き返します。

そのやりとりを横で見ていたよねは、飲んでいたお茶を吹き出しそうにするのを必死に我慢するのでした。