「年齢を重ねるにつれ、特に我慢なんてしなくても、節約生活になっていくのかもしれません」

そんな夫とは、月初めに近所の氏神さんに「お朔日(ついたち)お参り」をしたり、のんびり西国三十三所を巡ったりしています。かつて両親がお参りする姿を見て、「何が楽しいの?」と冷ややかに見ていたくせに、自分たちもまったく同じことをしているなんてね(笑)。

西国巡りは費用も大してかかりませんし、労力も現地の混み具合も、私たち世代にとって「ほどよい」んです。お参りのついでにおいしいお昼ごはんを食べて、感じのいいカフェに寄るぐらいが疲れすぎなくてちょうどいい。(笑)

そう思うと年齢を重ねるにつれ、特に我慢なんてしなくても、節約生活になっていくのかもしれません。実際、私たち夫婦も食べたいものや訪ねたい場所が、若いころとは変わりました。

刺激の多い都会に行くより、静かな境内で心身をリフレッシュするほうがずっと満足度が高くて。お朔日参りや西国巡りに限らず、日々の小さなルーティンに幸せを見つけられれば、限られたお金でも楽しく暮らせる気がします。

とはいえ、私たちはお芝居やコンサート通いも共通の趣味。チケット代は決して安くないけれど、年に何回かは楽しみたいと思っています。そのためにも、さらにメリハリのあるお金の使い方をしなくてはいけません。