デパートの「株主優待」に注目したい理由は?
これらのデパートの「株主優待」に注目する理由は、ふだんからデパートを利用する人にとっては、大きな節約効果があるからです。
たとえば、化粧品を買うためにデパートを利用している人で、毎月5,000円、年間で6万円を支払っているなら、10%割引で年間だと6,000円の節約額が見込めます。
また、仕事で疲れている時にデパ地下の総菜やお弁当を買っているなら、いつでも10%割引になるのは大きいはずです。そのほか、ご褒美でスイーツを買うタイミングや、手土産を買うごとに、株主優待カードを出して10%割引できるなら節約できたと実感できるのではないでしょうか。
裏ワザを使うことでさらにお得に使える
このデパートの「株主優待」では、さらに裏ワザのようなお得ワザを使うこともできます。
ひとつめに、高島屋では、タカシマヤ友の会の積立と「株主優待」が併用できます。
タカシマヤ友の会は、12ヵ月積み立てると13ヵ月分を受け取ることができ、満期を迎えた後は高島屋などで使える積立制度のことです。毎月5,000円の積立なら12ヵ月後に13ヵ月分の6万5,000円が、毎月1万円の積立なら12ヵ月後には13万円が受け取れるわけです(年度事務手数料、税込500円は別途必要)。
このタカシマヤ友の会の積立と「株主優待」が併用できるため、高島屋では、「株主優待」カードを提示して10%割引にしたうえで、さらに増額したタカシマヤ友の会の積立額が入金されているお買い物カードを使って支払えます。
ふたつめには、株主優待カードを持っていると催事を無料で利用できます。たとえば、過去に筆者が利用した例ですが、三越伊勢丹の株主優待カードで有料催事だった「やなせたかし展覧会」に親子で行き、2人分が無料になりました。また、高島屋の株主優待カードでは「発掘 恐竜王国展」の展覧会が家族3人分無料になりました。