イスとテーブルか、板敷に直座りか

あらためて当時の宴会というと、どんな感じで開催されていたのでしょうか。

気になるのは、たとえば「椅子とテーブルでの開催」だったのか、それとも「板敷きに直に座っていたか」というところでしょうか?

なお道長の時代にもなると、後者が正解となります。なので、ドラマでもそう描かれていたように、板敷きにあぐら、地位の高い人にはクッションとして畳、という感じだと思われます。

ただ、菅原道真の頃までちょっと遡れば「椅子とテーブル」かなあ。

この頃、宴会の形式はちょうど前者から後者への移行期だった、というのが正しいようです。

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開催決定!《歴史探訪》本郷和人先生が同行!平安貴族ゆかりの京都2日間

本連載で解説を務める本郷先生の解説の元で歴史の舞台を巡るツアー企画。好評につき、徳川編武田編に続く第3弾【平安貴族編】の開催が決定いたしました!

(写真提供:Photo AC)
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<予定訪問地>
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・平安遷都1100年を記念して創建!桓武天皇と孝明天皇を祀る「平安神宮」
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<そのほか>
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