5月頃から注意

また、紫外線は白内障の原因にもなります。白内障は、目の中にある水晶体という透明なレンズが白く濁って視力が衰える病気で、その多くが老人性白内障です。65歳を超えると患者数が急増し、その原因の一つが紫外線と考えられています。

老人性白内障は老化現象の一種ですから、完全に防ぐことはできません。しかし、目を紫外線にさらさないよう注意していれば、進行や発症をかなり遅らせることはできます。

紫外線は目に見えないため、油断しがちです。気象庁では「UVインデックス」という世界共通の指数を活用した紫外線情報を提供しています。

それを見て驚かされるのが、5月には国内各地ですでに「強い」という情報が出始め、「日中の外出はできるだけ控えましょう」という警告まで出ること。紫外線=夏というイメージがありますが、実際には5月頃から注意しなければならないわけです。

外出時や屋外で作業するときには、長袖・長ズボンを着用し、サングラスや帽子などで目を保護するようにしてください。

 

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