価値は値段を凌駕する

牛革の野球用グローブからスタートした、アメリカのCOACHのレザーは丈夫でクールだし、イタリアのレザーファクトリーブランド、チンクワンタの1着は、それこそ第二の皮膚のように滑らかで上質。

どちらも値は張るけれど、この先を共に走ると思えば適正価格に思えます。

『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』(著:大草直子/マガジンハウス)

しかも、ライダースは春先、そして秋から冬のはじめまで、着られる期間が長い。

ノースリーブのワンピースは7月から9月までの3か月しか着ないと思えば、余計に価値を感じられます。

さらに、スウェット合わせの超カジュアルから、スリップワンピースに羽織ったドレスアップまで、活躍のシーンも幅広い。

そう思えば、間違いなく、価値は、値段を凌駕(りょうが)するのです。

と、こんな「言い訳」が効くのは、ほかにはエルメスのバーキンやケリー、シャネルのマトラッセ、グッチのビットローファー、ATONの生カシミヤのコートなど。