父が望む場所へ私の運転で
父は、自分を知ってくれている人の応対を通じて、自分の存在を確認しているのかもしれない。父の背中から「まだ生きているんだぞ」という気持ちが伝わってきて、心が揺さぶられた。
そうとわかれば、父の行き先を変えることはできない。口ゲンカなんて取るに足らないこと。できる限り、父が望む場所へ車で連れて行ってあげようと思う。
第27話へ続く。
父は、自分を知ってくれている人の応対を通じて、自分の存在を確認しているのかもしれない。父の背中から「まだ生きているんだぞ」という気持ちが伝わってきて、心が揺さぶられた。
そうとわかれば、父の行き先を変えることはできない。口ゲンカなんて取るに足らないこと。できる限り、父が望む場所へ車で連れて行ってあげようと思う。
第27話へ続く。
大阪府出身。フリーランスのデザイナーとして働きながら、インスタグラムで子育てエッセイ漫画を投稿。「オーマイ・ダッド!父がだんだん壊れていく」が連載漫画、作画デビュー作。
インスタグラム@tongari.megane_digital
ブログ「※あくまでウチの場合。」
https://tongarimegane.napbizblog.jp
1995年朝日新聞社北海道支社主催「らいらっく文学賞」に入賞。以来、多数の連載を持つほか、「食と健康」がテーマのラジオ番組のパーソナリティを務める。農林水産省・食料農業農村政策審議会委員などを歴任。著書に『ハッカの薫る丘で』(小社刊)『古民家再生物語』(小社刊)など。2022年より拓殖大学北海道短期大学客員教授