未消化の炭水化物による影響
未消化の炭水化物による影響はそれだけではありません。
適量の炭水化物を摂った場合は、ゆっくりと消化されていくので血糖値も適切に上がり、満腹中枢は十分に刺激されますが、吸収されていないごはんや麺などの炭水化物は血糖値を上げることはありません。
そのため、胃の中に炭水化物がまだあるのに体は認識することができず、体は空腹だと感じて「食べろ!」と司令を出します。
未消化の炭水化物があるにもかかわらず、また食べてしまい消化負担がさらに増してしまいます。
これが、お腹が空いていないはずなのに、なぜか食べすぎてしまう原因のひとつです。
もちろん、時間がかかったとしても糖は吸収されれば血糖値が上がりますから、食べすぎが続くと、高血糖が常態化し、今度は血糖値を下げるためにインスリンの分泌が過剰になり、太りやすくなるという魔のループに入ってしまいます。
早食いをしたときも、血糖値が上がって満腹を知らせるサインが出る前に食べすぎてしまうため、結果的に高血糖が長時間続き、インスリンの過剰分泌で太りやすくなります。
食べすぎ、高血糖の常態化を防ぐためにも、炭水化物はよく噛んで食べることも大切なのです。