腸にベッタリ張りつく小麦グルテンを5日間断ってみる

「小麦グルテン不耐症」かどうかは、遅延型フードアレルギー検査をすればある程度はわかりますが、少量ではアレルギーが発症しないケースや年月が経ってから発症するケースも珍しくありません。

そのため、不調があっても、その原因が小麦グルテンにあるとは気づきにくいのです。

そこでおすすめしたいのが「5日間小麦粉断ち」です。

たとえば毎日パンやパスタ、うどんなどを食べているなら、5日間やめてみたらどうなるかを体感してみてください

調子がよくなったら大成功! そのまま継続することができれば、腸漏れ改善は大前進です。

ちなみに、内視鏡検査では、腸内に小麦グルテンがベッタリと張りついた様子を数え切れないくらい見ています。私たちはこのような腸を「ベッタリ腸」と呼んでいます。

たとえ、小麦グルテン不耐症ではなかったとしても、「ベッタリ腸」が腸に悪影響を及ぼすのは間違いありません。だから、私たちはもう何年もパンを食べていません。

しかし、パンが好きな人にとっては、パンを食べてはいけないと言われるのはつらいことだと思います。

絶対に食べてはいけないとなれば、ストレスが溜まって心身に悪影響を及ぼす可能性もあります。

まずは常食をやめて週1回などルールを決めて食べるようにしてみてはいかがでしょう。小麦粉を使ったパンをやめて米粉パンを食べるのもいいアイデアです。

少しずつでも食べる機会、量を減らせば、きっと心と体には少しずつ変化が訪れるはずです。

※本稿は、『たんぱく質と腸の新常識: 絶対に漏らしてはいけない 新しい腸活とたんぱく質の正しい摂り方』(Gakken)の一部を再編集したものです。


たんぱく質と腸の新常識: 絶対に漏らしてはいけない 新しい腸活とたんぱく質の正しい摂り方』(著:平島徹朗、秋山祖久/Gakken)

「たんぱく質が大事」と多くの人が知っているのに、実は日本人の8割がたんぱく質不足。その諸悪の根源が「腸漏れ」!

消化器と内視鏡の専門医が、漏れない腸にするための「新しい腸活」と、たんぱく質を不足なく摂れる「たんぱく質の正しい摂り方」をお伝えします。