高校卒業のほうが、大学入学より意味を持つ
フィンランドで全国的な試験は、高校の卒業試験と大学の入学試験だけだが、そのための勉強をする期間は短い。どちらも数ヶ月程度が普通で、日本の受験とは異なる。
ただし、最近は志望者が増え、試験に合格して入学を認められるのは難しくなっている。何度かトライする、希望の学部を変える、留学するなどのケースが増えているようだ。
また、医学部は入学が難しく、スタディグループを作って1年程度、共に勉強することは多いようだ。
面白いのは、高校卒業の方が大学入学よりも重要で、社会的にも大きなイベントであることだ。
高校卒業試験は年に2回、3月と10月にあり、上手くいかなかった場合など、3回まで受けることができる。また、受ける科目と科目数は全員同じではなく、自分で決める。
これは、日本では考えられないことではないだろうか。
最低4科目受ける必要があり、6科目程度選ぶことが多いようだが、中には10科目近く受ける強者もいる。
試験の結果は、ラテン語の名前を付けられた7段階で評価される。ラウダトゥーリ、エクシミアなど格調高いひびきの名前だ。