チェルシーで食べるクラムチャウダーが大好き

何度も訪れたのは、ダウンタウンに程近くハドソン川を望む古い工場跡地が連なる、チェルシーという街。ここにあるチェルシーマーケットにはなぜかいつもハロウィンの時期に訪ねたので、いつの時かわからないくらい同じ景色の写真しか残っていない。

本物のカボチャをくり抜いて並べられたジャック・オー・ランタンが、それぞれいろんな顔をしてて可愛いかった。豊富な食材のマーケットだがその場で新鮮なシーフードやデリを食べられる店が多く、わたしはここで食べるクラムチャウダーが大好きだ。

もちろんトマト風味のマンハッタン風を食べたのだが、わたしはクリーム仕立てのイングランド風クラムチャウダーにも目がないのである。

あの味を家でなんとか再現しようと何度も作っているうちに、いつしかうちの子たちはわたしの作るクラムチャウダーをはじめ、思いつきでいろんな野菜を「コレでもか!?」というほどジャンジャン入れて作るスープを食べて育ったと言っていいかもしれない。そう!とにかくうちは、温かいスープをよく作るのだ。

チェルシーマーケットのクラムチャウダー。うちのと何が違うんだろう?といつも思ってしまう…

冷蔵庫に余ったくず野菜を細かく刻んで作る「お掃除スープ」が定番だが、ベースになるダシがコンソメだったり、あごだしだったり、鶏肉の茹で汁だったり、変えるだけで全く違うスープになる。何か「味出し」になるものを加えるのだが、ベーコンだったり昆布だったり、鶏肉や豚肉、何からでも美味しいダシが出る。わたしの料理の腕前いらず、だ。