大神家の「マンハッタン風クラムチャウダー」。最後の1滴まで、オートミールを入れていただきます

「しょうちゃんスープ」が「えいちゃんスープ」に

十八番は「ユッケジャンスープ」と「クラムチャウダー」だが、実は翔大の離乳食の時から作っているスープがある。最初は本で読んだ「和風ミネストローネ」というスープだったように思うが、和風ダシに細かく角カクに刻んだ野菜とベーコンで作るスープを、うちの子たちは足をバタバタさせながら大喜びで食べていた。

最初は「しょうちゃんスープ」と命名していたが(18になる息子には超恥ずかしい昔話だな)「えいちゃん」が食べるようになったとき自ずと「えいちゃんスープくらさい」と改名された、我が家の定番スープ。えいちゃんは今でも野球の時のお弁当に嬉しそうに食べている。

妊娠中体重が増えるのが怖くて野菜ばかり食べていたら、生まれてくるなり馬か青虫のように野菜ばっかり食べる子になってしまった瑛介。
今でもこのスープを作ると、他のものより先にお腹いっぱい食べてから、さらに白米と肉のおかずもスイスイ入って…底なしだね今日も。

クラムチャウダーには貝が入るが、いつもながらこの「貝」から出る独特の出汁と風味、誰がなんと言おうと「わたしです!」と強い個性を主張するその存在感に、「あなたなしではもう…」と感服しっぱなしである。

目を離したら子どもらにピッと取り除けられそうな野菜も、細かく刻んで入れれば栄養そのままスープに溶け出して、最後のひとかけら、一滴まで無駄なくお腹に収まってしまう。お味噌汁なんて、本当に具材次第で何百通りもの違う料理に感じるくらい。

私たち家族は今、こんなスープを味わって楽しむように、毎日いろんな出汁と食材の組み合わせを試しているようなものだ。
美味しい。でもこれ好きじゃない。案外、合うな。これ、入れなくてもよかったかも…。
家族そろって久しぶりに味わう美味しさは、きっと離れていた時間が抜群の調味料になっているんだと思う。

今日はちょっとしんどい一日だったのかな。
せめてあったかいスープで、一瞬でも気持ちがほっこりするといいな。
そんな思いで家族につくるスープもある。
深いなこれ。
さて今日は何を作ろうかな。

日差しは暖かいのに体がじわじわ冷えていく、キーンとした空気に包まれるようになった。
試合の合間に食べるあったかいスープがきっと嬉しい季節だ。

あったまって、打ってくれー!
また来週も、後ろで父が見てるぞー!!