2024年10月20日、日本シリーズ選出をかけたセ・リーグCSファイナルステージは、DeNAに3連敗した巨人が連勝し、タイに。2023年に5年間の巨人軍コーチ生活を終えた元木大介さんの妻・大神いずみさんが、重圧の日々を綴っています。2023年下半期(7月~12月)に配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2023年10月31日)
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大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をしている。夢と希望にあふれてスタートした高校生活はコロナや怪我で波乱万丈。そしてこの夏で引退を迎えた。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。
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大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をしている。夢と希望にあふれてスタートした高校生活はコロナや怪我で波乱万丈。そしてこの夏で引退を迎えた。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。
5年間、居候状態だった夫
夫が家に、いる。
なんでこんなことに改めて新鮮味を感じているんだ、わたし。
いや、これまでしばらく別居していたわけではない。ちゃあんと試合の後には、ほとんど寄り道することなく帰ってきた夫である。むしろまっしぐらに帰ってきた。
だが東京の試合の時は夜遅く帰ってくると、
「ただいま。おやすみ。」
ほぼ2ステップで布団に入って寝てしまうくらい、毎日疲れてヨレヨレになっていた。
あまり込み入った話をすることもなく、私と瑛介が壮絶な親子バトルを繰り広げていても、レフェリーや裁判長を頼むことはほとんどなく、ものすごい熱量のバトルの脇をススーッと通り過ぎて寝室に上がる。ほぼ「居候」状態であった。
一刻も早く寝ないことには、また試合を控えた次の日がめぐって来てしまうからだ。
翔大や瑛介の「度肝を抜かれるような」学校の成績を打ち明けることも、ついになかった。