「殺生はせぬ」と聞いたききょうは…

すると敦康は「父(一条天皇)の姿を見て、帝の立場の辛さがよくわかった。穏やかに生きていくのも悪くなかろう」と話し、脩子内親王もうなずきます。

それからちょっと置いて隆家。

唐突に「親王様、気晴らしに狩りにでも行かれませぬか?」と敦康親王を誘います。

対して「殺生はせぬ」と優しく答える敦康。

その様子に、隆家はなぜかホッとした様子を見せて笑います。

しかし、そのやりとりを聞いていたききょうの顔はむしろ険しさを増していくのでした。