白一色と思いきや、さまざまな風合いの布を繋ぎ合わせることで、表情が豊かになる

かといって、ポジャギのために夜なべをすることはないし、展示会の前の追い込みもしません。毎日、無理なく、好きなだけ。

夫からは「尻から根が生えている」と笑われるけど、作っているものを最初に見るのも夫なので、「あれ? 今度のはあなたらしくないね」などと、いつも感じたことを伝えてくれます。

布に織られた模様を生かして

 

こうして一生の趣味に出合えたのは、きっと幸せなことなんでしょう。同時に、ポジャギの背景にあるこの国の文化や歴史の勉強も大事にしてきたつもりです。

 

麻の最高級品、韓山モシで作ったポジャギ。極細の糸で織られたモシは「トンボの羽衣」とも呼ばれるほど目が細かく、ほかの麻とは比較にならないほどハリがある。憧れの生地だ