「作品を見てくださる方やわが家まで習いにきてくださる方にポジャギの魅力を伝えることは私の喜びでも、学びでもあります」

 

たとえば、韓国の無形文化財のひとつである韓山(ハンサン)モシという最高級の麻は茎を歯で割いて糸にし、気の遠くなるような作業を繰り返して織られるのですが、その産地の韓山を訪ねたこともあります。

 

日本の布でも面白いと思ったものは使う。沖縄の紅型で染められたコースターも、自然と溶け込んで

 

人との出会いの機会も増えました。制作を趣味にしている方と展示会を通じて知り合い、布や糸の買い出しをご一緒したこともあります。

東京の方々とはソウルで待ち合わせしたり。共通の話題はポジャギなので、夫の悪口を言う必要もないし(笑)、本当に楽しかった。

布にできた穴や傷を繕うための「くりぬき技法」で制作したポジャギ。繋がれた布に、一味違ったリズムが生まれた

 

作品を見てくださる方やわが家まで習いにきてくださる方にポジャギの魅力を伝えることは私の喜びでも、学びでもあります。続けられる限り、楽しんで制作したいと思っています。