兄とバラバラで親戚の家にお世話になった少年時代

我が家は僕らが子どもの頃、母が家を出て行って、次に父が出て行って僕と兄貴だけになり、兄弟バラバラで親戚の家にお世話になった時期がありました。なのである意味、僕にとっては兄貴が父親であり、母親でもあったのかもしれません。

兄貴は年齢的には1つしか違わないのですが、もっと年齢差があるように感じられる頼りがいのある人です。子どもの頃から今に至るまで、僕のことを本当に可愛がってくれました。不思議ですよね、やりたいことは全部僕がやっちゃってるのに……。

今でも僕のダメなところを正し、僕の気が利かないところをフォローしてくれる、ものすごく大きくて頼れる存在です。

あと、兄貴は一般人なのに芸能界に友達が多いんですよ。本当に顔が広いんです、僕には全然いないのに。(笑)

入院中は兄貴に全力で支えてもらいました。もちろん兄貴だけではなく、病院の先生方やこの映画に登場する人全員にですが。僕のまわりにいるのは本当にいい人ばかり。自分はつくづく強運で、幸せな人間だなあと思います。