うさぎの捕まえ方について嬉しそうに話す敦明親王

三条天皇の女御として藤壺に入った道長の娘、妍子。

三条天皇のもう一人の女御・すけ子(すけの字は女偏に成)の子・敦明親王と御簾越しに話をします。

「うさぎは小さいながら、右へ左へと逃げ足が速く、これを追って狩り立てるのはまた格別の面白さがございます」などと、うさぎの捕まえ方について嬉しそうに話す敦明親王。

対して「狩りがお好きなのね」「もっと狩りのお話を聞かせて」と妍子はこたえます。

すると続けて「狩りは、こちらの動きを獣に悟られてはしくじります」と話す敦明親王。そこで妍子は意味ありげな笑みを見せます。