深く頭を下げて詫びるすけ子
対して、つまらなそうな表情をする妍子と、居住まいを正す敦明親王。
すけ子は二人の前まで来ると「申し訳ございませぬ。我が息子が無礼を働きましておゆるしくださいませ」と頭を下げます。
敦明親王は自分は何もしてないと弁明しますが、「御父上の、帝の女御様になんということを!」と厳しい口調で続けるすけ子。
興が冷めた様子の妍子は「もういいです」と二人に言い捨て、また御簾の中に戻ります。
すけ子は「どうかこのことは帝には仰せにはなりませぬよう伏してお願い申し上げます」と伝えると、さらに妍子に対して深く頭を下げるのでした。