ウォール街大暴落
過去数世紀の金融本のページを繰(く)れば、鉄道から鉱山会社、不動産、ビール、果ては19世紀末の自転車メーカーまで、何十という投機バブルの事例が出てくる。
そのなかでも最も重要なのは、1929年のウォール街大暴落につながった数年におよぶ信用投機だ。
それはアメリカ経済への不信につながり、ドミノ倒しのように数百万人の身を滅ぼし、大恐慌の呼び水となった。
ニューヨーク証券取引所に上場していた企業の価値は4年で56%下落した。
それから100年近くたった今でも、このバブル崩壊の事例は世界の金融関係者を惹きつけてやまない。
・参考文献
(1)Andrew Odlyzko, “Newton’ s financial misadventures in the South Sea Bubble,” Notes and Records, August 29, 2018.
(2)同上。
(3)Independent publication, 2021.(『狂気とバブル──なぜ人は集団になると愚行に走るのか』チャールズ・マッケイ著、塩野未佳、宮口尚子訳、パンローリング、2004年)
※本稿は、『年1時間で億になる投資の正解』(新潮社)の一部を再編集したものです。
『年1時間で億になる投資の正解』(著:ニコラ・ベルベ 翻訳:土方奈美/新潮社)
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