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郷に入っては郷に従えとはいうものの、いつまで経っても馴染めない習慣だって、あるのです! 夫には言えない“かなりヘン”なエピソードの数々――(構成=塩坂佳子)

桃の皮はむきません

あれは結納前、初めて私と両親が夫の実家のある名古屋へ行った時のこと。義母が桃を出してくれたのですが、よく見ると皮つき。どうやって食べるの? と思っていたら、義父がそのままパクリ。私たちも「どうぞ」と促され、仕方なく、のどに皮の毛を詰まらせながら頑張って食べました。帰りの新幹線では「名古屋じゃ桃の皮をむかないんだね~!」とその話題で持ちきり。

その後、夫の同級生たちが家に遊びに来たので、桃の皮をむく? と聞いたら、全員が「むく」と……。彼の家だけだったのね、名古屋の人たちゴメンなさい! 今もわが家では、夫が食べる桃は洗って切るだけ。あの毛がついた皮ののど越しがないと淋しいんだって。

(東京都・パート・42歳)

 

部屋着にフルメイク

夫の実家周辺では、平日、来客の予定がなくても、家の中でフルメイクのおばちゃんたちが多い。義母も、服装はのびのびのトレーナーなど完全な部屋着なのに、顔面はお出かけ仕様のフルメイク。アイシャドー真っ青、口紅真っ赤で、いつもギョッとさせられます。

ある時、私は出掛けないのでスッピンでいたら、「ちゃんと化粧しなさい。いつ誰が来るかわからないでしょ?」と……。確かに隣近所のおばちゃんたちがアポイントなしでやって来ますが、だからって部屋着に派手なフルメイクって絶対にヘン。

(東京都・主婦・41歳)