困りごとへの自覚
では、今、どうすればいいのでしょうか。
まずは【困りごとへの自覚】を促すことです。
日常の困りごとに気づいてもらうように対話を続けましょう。困っていないならば「困った」と言うまで気長に待つしかありません。
例えばどこかが痛いとか、移動が億劫だとか、外出するときにガスを消したか不安になるだとか……小さな日常の不安や困りごとに症状がヒントになります。
不安を共有し、困りごとを自覚してもらうことから、始めましょう。
そのうえで解決のために、「受診」ではなく、「相談」をしに行くような感覚で付き添えば、必要なときに病院に向かうことができるようになるでしょう。
「困っていることはないか?」「変わったことはないか」をナチュラルに電話や直接、定期的にやりとりできる距離を保つ……ここが一番大切です。たまには様子を見にいく、連絡は取る……見放さない。そうして、いざというとき、手を差し伸べるように用意をしていきたいものですね。