16人の教え子とともに(撮影:Marcin Nowak)

 

5日間の滞在中には、感激の再会もあったという。

「私は終戦から2年後の高校時代、ルーマニア人の編み物作家・渡辺イルゼ先生に弟子入りし、創作活動の礎を授かりました。その時赤ちゃんだった先生の娘さんが、ベルリンからロンドンまで展示を見に来てくださったのです」

伊藤さんは今も月6回、30人ほどの生徒に指導を続ける。

「編み物は手先を使うし、細かな目を読むなど頭を使います。だから元気なのかもしれません」

11月26日から6日間、東京・銀座で作品のチャリティ・バザーが行われる。

「私の作品はもちろん、生徒さんの多彩な作品もたくさん。ぜひ観にいらしてください」


11月26日~12月1日(11時~18時。最終日は16時まで)に東京・銀座「銀座幸伸ギャラリー」にてチャリティ・バザーを開催


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