60代以降は「頑張らない」生き方を

そもそも不安を増幅させることは、健康にもよい影響を及ぼしません。びくびくした気持ちで暮らしていると「コルチゾール」という悪玉ホルモンの分泌量が増え、免疫力が衰えるばかり。

加えて、ネガティブな心理状態は、姿勢や歩き方にも表れます。イライラ、クヨクヨしているときは自然とうつむきがちに。逆に、生活が充実していると目線が上がり、背筋もピンと伸びているものです。

背骨の周辺には、心身の活動をコントロールする神経が無数に張り巡らされているため、猫背が続くとさまざまな健康被害が出かねません。

とくに自律神経の働きが悪くなると、倦怠感や不眠、頭痛、下痢、イライラなどの症状に悩まされることがあるのです。

こうした負のスパイラルを招かないためにも、60代以降は「頑張らない」「無理をしない」生き方が望ましいと私は思っています。次の記事からは具体的に、どのように対応していけばいいのかご紹介していきましょう。

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