経験がセンスにつながる
つまり、算数を解くために必要なのは、天啓を受けるような天才的な才能ではなく、経験を重ねて得た感覚です。
先程の「3は10の何倍ですか」という問いに対して、「0.3」とすぐに答えをだせたのは、たとえば「スーパーで3割引のお惣菜を買っていた」といった経験からきています。
買い物だけではありません。果汁30%のジュースは、どんな味がして、100%のジュースとの値段の違いはどの程度か。あるいは、重さ2トンのトラックの「2トン」とは自分が何人分の重さなのか、といった生活の中にある数字に興味を持つことが経験として蓄積されます。
生きていく中での、さまざまな経験が問題を解くセンスにつながっているのです。
もちろん机に向かう学習も必要ですが、それだけが「学び」ではありません。算数を解くセンスを磨くのは、問題集を解くことだけではないのです。
家具を買うときにサイズを測ったり、バスケットボールのシュート率を考えたりするなど、実体験をともなった理解があると、学びはどんどん骨太になっていきます。
体験は、頭で理解することだけでは得られない「センス」を身につけられるものになるのです。
Check!
・算数を解くセンスとは、経験に裏打ちされたもの
・生活の中で体験を通した数的センスを磨くことができる
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