子ども自身に考えさせる
SAPIXでは、算数の復習テストで点数が2回連続で悪かったときには、何が原因だったかを子ども自身が考えるようにうながしています。たとえば、計算練習が足りていなかったのか、ケアレスミスが多かったから見直しをていねいに行う必要があったのかなど、子ども自身が思考をめぐらせます。
先生や保護者が一方的に、「あなたの対策はこれです」と伝えても、自分で考えた方法ではないので、主体性がないまま「こなすだけ」になってしまうからです。
自分で考えた対策を試したものの、ときにはそれがうまくいかないこともあるでしょう。その際は、別の工夫をしてみればいいのです。
こうした試行錯誤を経験しなければ、困ったことが発生したときに思考停止の状態になってしまいます。
転ばぬ先の杖を用意し続けると、子どもの成長機会を奪っていることにつながりかねないことを心にとめておいてください。
少し先の未来を見据えて、失敗をしたことがないまま成長していくとどうなるかを考えてみましょう。