クラスのみんなが用意してくれたサプライズ
高2の時の孤立から、勝手な被害妄想で“クラスのみんな”は敵、私のことは嫌いなんだと思い込んでいた。
だけど最後の最後で、全部ひっくり返った。
卒業式には仕事が重なって出られなかったけど、最後の補習を受けに学校へ行ったタイミングで、高3のクラスのみんながサプライズで1人卒業式を開いてくれたのだ。花束の他に卒業祝いのメッセージ付きの黒板アートまで用意されていて、「こんなに大事に思ってくれていたんだ」「みんなこんなにやさしく見守っていてくれたんだ」と気づかされた。
振り返ってみても、改めて感謝でいっぱいだ。
※本稿は、『じんせい手帖』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
『じんせい手帖』(著:井上咲楽/徳間書店)
歌が歌えるわけでもない、演技ができるわけでもない、モデル出身でもない。そんな何者でもない井上咲楽がテレビに出続けられる理由――。
「笑顔で明るくいつも元気」というパブリックイメージを持つ彼女が、テレビに出演しながらも抱えてきた「不安」や「悩み」、「ブレイクまでの苦悩」「自己肯定感の低さ」「生きづらさ」などについて赤裸々に綴ったエッセイ。
21のキーワードで彼女を紐解くコラムや、「親友」&「大先輩・藤井隆」のインタビュー、栃木にある実家、高校時代のバイト先で撮影した8ページのグラビアも。