接戦の実態
順位だけを見ると私の見立て通りだったが、楽天が20年目にして初優勝を飾った交流戦の終了時点では、首位・広島を阪神と巨人が3ゲーム差で追っていたものの、前半戦を終えると首位・巨人、2位・広島、3位・DeNAのゲーム差が最大2.5。
4位・阪神は今季ワーストの26イニング無得点がたたって直前1週間を2勝4敗で折り返し、首位との差が3.5ゲームに開いて失速した。
しかもこの間、日替わりで首位が交代する接戦だった。といえば聞こえはいいが、実態はどのチームも拙攻拙守が多く、プロ野球とは思えないお粗末な試合ばかりだった。
ちなみに前半戦のパ・リーグは、ソフトバンクが2位のロッテに10ゲーム差をつけて独走。3位・日本ハムが追い、前年までリーグを3連覇していたオリックスは5位に転落した。
オリックスの敗因は、絶対的エースだった山本由伸が大谷翔平を追ってドジャースに移籍したからだ。2023年にレッドソックスに移籍した主砲・吉田正尚に続いて、投打の大黒柱が抜けるとこうなる。