帰宅後の余韻は
「せっかくだし昼飯にみんなで焼肉でも……」と駐車場でリーダーが言い出したので、思わず「肉じゃなくてあんたをアスレチックに縄でくくりつけてこの灼熱で焼いてしまおうか?」と言いそうになったが、30人で入れるところが近場に見つからなかったため、無事そこで解散となった。
ああああああああああああああああああ、やっっと終わった。生きて帰れる!!
みんな大好き! 楽しかったよ、ありがとう。帰り道、気をつけてね。ご飯、おいしかったね。星空、綺麗だったね。本当にどうもありがとう。じゃあ、またね!
最後の最後にここで全部取り返そうと、陽気を振りまきまくっておいた。帰宅後はもちろん泥となり、回復するまでに一週間かかった。
後日、キャンプメンバーのLINEグループでは、私のいなかった一日目の夜の楽しそうなみんなの様子も含めた、合計566枚の写真が共有された。
「私も撮った写真、入れてみようかな」とスマートフォンのフォルダを見てみると、二日間で撮った写真はたったの3枚だけだった。パエリヤ、月、青空。
せっかくなので、566枚にそっと追加しておいた。
※本稿は、『褒めてくれてもいいんですよ?』(著:斉藤ナミ/hayaoki books)の一部を再編集したものです。
【12/ 17(火)】『褒めてくれてもいいんですよ?』(hayaoki books)刊行記念
斉藤ナミ × 前田高志トークイベント&サイン会
11月に『褒めてくれてもいいんですよ?』を刊行する、エッセイストの斉藤ナミさん。2023年にはnoteが主催する大型コンテスト「note創作大賞」で幻冬舎賞を受賞するなど、SNSを中心にコミカルな文体が評価され人気を集めています。
デビュー作となるエッセイ集『褒めてくれてもいいんですよ?』は「“愛されたい”って思い続けちゃダメですか?」をテーマに、「明るい人気者になりたい」「何者かになりたい」といった理想と自意識、承認欲求のはざまにある葛藤をさらけ出した本です。
対談相手のデザイナー 前田高志さんは、今年の夏に刊行された『愛されるデザイン』のほか、『勝てるデザイン』(幻冬舎、2021年)、『鬼フィードバック デザインのチカラは“ダメ出し”で育つ』(MdN、2021年)など多くの著書を持ち、クリエイターコミュニティ「マエデ(前田デザイン室)」も主宰。フィールドを問わず幅広く活動する気鋭のデザイナーです。
そんな二人が「『愛されたい』との向き合い方」をテーマに対談。終了後はサイン会を予定しています。
時間:19:00〜20:30(開場:18:30〜)
会場:青山ブックセンター本店 大教室
料金:1,650円(税込)