いくつになっても「不慣れな新人」でありたい
もちろん、「やったことがある得意なこと」「周りからある程度評価してもらえること」を選ぶほうが、失敗する確率は少ないですし、はじめるときのストレスも少ないのは重々承知です。あたらしいことをはじめるには、ずいぶんと勇気が要ります。
でも、慣れていることを繰り返しても、どうしてもおもしろいと思えない自分がいます。過去の経験にしがみつくのではなく、「ちょっと役立てる」程度の感覚で活かすくらいがよいと思います。
年齢を重ねるほどに、「ベテランの職人」になるのは簡単。でも、僕はいくつになっても「不慣れな新人」でありたいと思います。
ドキドキワクワク、ハラハラしながら、おろおろしながらの小さな冒険を繰り返していきたいのです。
※本稿は、『50歳からはこんなふうに』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『50歳からはこんなふうに』(著:松浦弥太郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
50歳になったら「自分の物語」をはじめよう――。
松浦弥太郎が伝える、大人のあたらしいがんばり方。