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自然災害や事故、犯罪など、特に子どもの身の回りには危険がいっぱい。そんなとき、子ども自身が「危険」を察知し、対処する力を身につけることが大切です。そこで、池上彰氏監修の『いのちをまもる図鑑』より一部抜粋してご紹介します。子どもの自殺は、夏休みをはじめ、長期の休み明けに増える傾向があります。学業や人間関係などに悩む子どもにとって、学校の再開は大きなストレスに。そんなとき、「学校だけがすべてじゃない」と思うことが、逃げ道の1つになるかもしれません。

学校に行きたくないときは、行かなくてもいい。

10代の自殺原因の第1位は「学校問題」です。いじめなどのはっきりした原因がなくても、友達や先生と合わず、学校に行きたくないなら、今は行かないという選択肢もあります。

そんなときに、あなたに必要なのは、広い世界を見て「学校だけがすべてじゃない」と知ること。

じつは友達がいなくても全然生きていけますし、別の世界に行ってみれば、もっと気の合う人や尊敬できる人に出会えることもあります。

あなたの居場所はフリースクールだったり、ボランティア活動だったり、旅に出た先で見つかるかもしれません。

「動物が好き」「電車が好き」など小さいときに好きだったことを思い出して、職場見学やアルバイトに行くのもよいと思います。

学校をやめて、大人になってから高校や大学に通う人もいます。

人生にはいろんな選択肢があり、あなたはどの生き方を選んでもよいのです。

図を拡大 『いのちをまもる図鑑』より。イラスト:室木おすし

 

※本稿は、『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。


いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル(監修:池上彰、今泉忠明、国崎信江、西竜一、著:滝乃みわこ/ダイヤモンド社)

池上彰監修! あらゆる危険から「命を守る方法」を全網羅!
じつは、命の危険はある日突然、おとずれます。ハチに襲われた! クマに遭遇した! 目の前で人がおぼれている! アメがのどにつまった! 不審者がついてくる……。こうしたピンチを乗り切るために重要なのは「知識」です。「日常で遭遇する可能性のある危険」と、その「対処法」を知っていれば、落ち着いて最適な行動がとれるようになります。楽しいイラストとともに76の危険回避法をご紹介