仲の良さがテレビ画面からも伝わってくる佐々木健介さん北斗晶さん夫妻は、プロレスラー引退後にタレント活動を開始しました。子育て終了が見えてきた今、どのような老後を考えているのでしょうか。2017年に『婦人公論』に登場された際の対談を再掲します。(構成=平林理恵 撮影=本社写真部)
あっという間に二人きりの老後が来るから
北斗 2017年は、うちら夫婦にとってはまさに節目の年。4月にお兄ちゃん(長男の健之介くん)が、ついに家を出てカナダに留学しちゃった。子育てってあっけないね。
健介 うん。いつかこの日が来るとはわかっていたのに、全然想像できなかった。
北斗 ねえ、あたし、教えるべきことをちゃんと教えてきたのかな。いや、逆に、世話を焼きすぎたかもしれない。カナダまでついていって、みそ汁の作り方やらご飯の炊き方やらを教えて。あんなことは、もっと早く仕込んでおくべきだったのに。
健介 帰りの飛行機の中で、窓に顔をくっつけて泣いてたね。何も見えなくなるまで、ずっとカナダのほうを見てた。
北斗 だって、本人前にして号泣するわけにはいかねえだろーが。ぐっとこらえてたんだよ。ううう、思い出すだけで涙が出てくる。
健介 下の子(次男の誠之介くん)も、もう中3(対談当時)か。きっと次もあっという間なんだろうな。
北斗 この分だと、すぐに二人きりになって、あっという間に老後とかも来る。あたしたちもぼやぼやしていられないよ。とにかく、下の子が大学を卒業するまで、最低でもあと8年はがんばらないと。プロレスにしても、芸能の仕事にしても、明日突然なくなるかもしれない不安定な職業。とにかくしがみついて、やらせてもらえる仕事はなんでもやる。恥ずかしいだのなんだのって、言っていられないもん。