ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(1月号)にも掲載中、4種お菓子を組み合わせ、除夜の鐘をつく光景に見立てた作品について。
~四季を感じて~
おかしな除夜の鐘
童話などに登場する「お菓子の家」は、皆さんもご存じだと思いますが、今回ご紹介するのは「除夜の鐘」です。
お菓子だけに、作品名は「おかしな除夜の鐘」。
鐘はアイスのコーンで、鐘をつくための撞木(しゅもく)はプリッツ、屋根は板チョコ。
ウエハースのクリームは階段に積もった雪に見立てています。
アイスのコーンの鐘の音は「ゴーン」ではなく「コーン」と鳴るのかもしれませんね。
甘いもので表現した、まるで煩悩だらけのような鐘ですが、今年一年を無事に乗り越えたご褒美に、年末年始ぐらいは仏様も甘く見てくれることでしょう。