子ども自身が自由に出来る時間があるか
さて、そちらのお宅では、現在、お母さま(子どもからみておばあさま)が子どもの世話をしているということで、小学生の子が小さい子の面倒をみる「お手伝い」をしていたとしても大丈夫だと思います。が、家にいるついでに一緒に面倒を見るのと、出かけたいのに無理やり家で手伝わなければならないのとでは状況が違います。
ご本人が意識されているので、大丈夫だとは思いますが、「どんな状態が問題なのか」を改めて確認しておきたいと思います。
兄弟の世話や、家事、アルバイトを頼むことも行きすぎなければ問題ありません。
では、何が行き過ぎにあたるのでしょうか?
ここでは、子ども本人の「自分の時間がとれているか」どうかが重要になってきます。
学業への影響がないか――宿題や勉強をする時間、学校への遅刻や欠席が増えていないかなどはもちろん注意すべき点ですが、子どもには休み・遊ぶ権利もあります。
「自分の時間」といいましても、宿題や学校などの「しなければならないこと」に対する時間だけではありません。友達と遊ぶこと、ゆっくり眠ること、朝だらだらすること……こういう時間も必要なときがあります。子どもが、自分自身自由に出来る時間が十分とれているのか? 此処にまず注目が集まります。