ヤングケアラーのためのさまざまな取り組み
例えば埼玉県では、ヤングケアラー・若者ケアラーオンラインサロンという、高校生向けに聞き役として「家族の世話や介助の経験がある大学生」が参加しているオンライン相談会があります。群馬県高崎市では「ヤングケアラーSOS」として、家族の介護や家事、小さい兄弟姉妹の世話を行う子どもたちに対してサポーターを無料派遣するサービスもあります。
兵庫県尼崎市ではヤングケアラー同士が交流できる場を設けて相互支援・孤立防止を促進するなど、各地で日々さまざまな取り組みが広がっている段階です。使える支援を探しましょう。
それも心理的に厳しければ地域の訪問看護ステーションへ。老老介護の回でもお伝えしましたが、頼れる本職の方はいます。
病院でも役所でも専門施設でもどんな場所でもいえることですが、心無い人にあたってしまったり、タイミングが悪かったり……と嫌な印象を持つ場所・窓口もあるかもしれません。その場合は別の施設や機関へ行くことを推奨します。まず何処かに駆け込めることが大切なのです。
身内だけで解決せずに、外に頼れるように、今のうちから手段やサービスはいろいろあるのだ、いろいろなところを頼ってもいいのだという意識でいただければ幸いです。