室内履きは脱げやすいスリッパではなく、かかとがあって滑りにくいルームシューズにしましょう。着替える場所にはいすの用意を。片脚立ちになってバランスを崩しやすい着替えは、座ることで転倒リスクを軽減できます。
キッチンでは冷蔵庫や縦開きの電子レンジを開ける際に、重心が後ろに移動して転倒することが。洗濯物も高い位置に干すときは要注意です。部屋の明るさも気をつけたいポイント。白内障の人は明かりをまぶしいと感じるため、部屋を暗くしがちですが、障害物に気づきづらくなってしまいます。
転倒しない体づくりも重要です。高齢者、とくに骨粗しょう症の人が骨折すると完治に時間がかかり、体力が低下するリスクもあります。転倒予防には筋力アップと柔軟性、バランス感覚を養うのが効果的。この3つを組み合わせた簡単なトレーニングをご紹介します。
筋トレは強い負荷をかけず、姿勢の保持と持久力アップを目指したもの。ストレッチは血流を良くして筋肉を温めます。バランス感覚を向上することで、ふらついたときに瞬間的に姿勢を安定させられるように。体幹を安定させ、腹筋と背筋を意識しながら、なるべく毎日行いましょう。
さらに、散歩もおすすめ。下肢の筋肉を鍛えるだけでなく、かかとから刺激を与えて骨を強くするので、ぜひ取り入れましょう。