過ごす時間が長いリビングと寝室は注意
私は理学療法士としてさまざまな転倒のケースを見てきましたが、起こりやすい場所は大きく分けて2つあります。
まず、1日の大半を過ごすリビング。床には何も置かず、コード類は壁に這わせ、めくれやすいラグは部分的でなく、床全面に敷くようにしましょう。
次が寝室です。ベッドに横たわる、起きて立ち上がるという複雑な動作があるため、手すり代わりにベッドガードを付けるのがおすすめ。
また、夜中のトイレを想定し、足元灯があると安心です。朝起きたときはすぐにベッドから下りず、10分ほどかけてゆっくり起きましょう。
トイレも立ったり座ったり、下着の脱ぎ着があり、転倒リスクの高い場所。マットは滑る原因になるので敷かないほうが安全です。玄関も同様。マットを敷く場合は滑り止めシートなどで滑らないように固定を。