HSP気質の人も緊張しやすい
最近よく使われる言葉である「HSP」(Highly Sensitive Person)の気質がある人も、緊張しやすいと考えられています。
HSPとは、米国の心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した人の気質を表す名称で、日本語では「極度に繊細な人」と訳されています。
HSPの人は、五感などの感覚が敏感で、感受性が高いために緊張しやすく、不安やストレスがあると過緊張に陥りやすい……といわれています。
HSPの人には、次のような傾向が見られます。
(1)他人の気分に振り回されやすい
(2)些細なことでも、深く考えすぎる
(3)急激な変化があると動揺する
(4)周囲の人から「敏感」とか「内気」と指摘される
(5)小さな音や匂いでも気になる
アーロン博士によると、15〜20%の人がHSPの気質を持っており、計算上では5人に1人が該当します。
HSPというのは、病気や障害ではなく、あくまでも「気質」ですから、治療や矯正の必要はありませんが、自分に思い当たる節(ふし)があるならば、意識的に心身のバランスを保つ工夫を心がけることが大切です。