シスターの口喧嘩

樋口 子供に偉そうなことを言われて自尊心が傷ついたというご同輩もおられることでしょう。我が家の場合、娘の言っていることは間違ってはいないと思うし、私のためを思って言ってくれているのもわかるのです。でも言い方が気に入らない。

鈴木 わかるような気がいたします。内容以前に、言葉にカチンとくるということはありますよね。言葉はキャッチボールですから、激しい球が飛んで来たら激しい球を投げ返す。これが口喧嘩の正体でしょうから。

『なにがあっても、まぁいいか』(著:樋口恵子、鈴木秀子/ビジネス社)

樋口 シスターでもカチンとくることがあるのですか?

鈴木 もちろんです。人間ですから。

樋口 シスター同士で口喧嘩をするということなども?

鈴木 そんなに派手な喧嘩はしませんが、実はあるのですよ。「報告した」「聞いてません」というような行き違いからお互いに不機嫌になったりするといったことが。